宮古用水の機能と歴史、宮古土地改良区の活動等をご紹介します
   
     

水を通さない壁を地下に作って、地下水の流れをせきとめ、地下水を貯める施設のことです。


宮古島では城辺に、福里ダムと砂川ダムの2カ所の地下ダムがあります。なぜ地下ダムが必要かというと、宮古島には川がなく、降水の大半が梅雨と台風によるもので、このシーズンの降水が少ないと即、干ばつに見舞われる恐れがあります。また、宮古島の特徴である琉球石灰岩と呼ばれる地質は、もとはサンゴ礁から成るもので空隙が多く保水に向きません。このため、安定した水の供給の手段として、地下ダムが存在します。



@ 必要な地下水を貯留することのできる空隙を持ち、かつ貯留した地下水を効率よく摂取するだけの透水性を持った地層(貯留層)が存在すること。
A その地層の下位及び周囲に、地下水を逃がさない、水を通しにくい地層(不透水性基盤)が存在すること。
B 貯水量に見合う地下水の補給(涵養)があること。(ただし、涵養量が少ない場合は、人工的に補うことができる。)
琉球列島のサンゴ礁石灰岩台地 火山山麓の空隙性の溶岩、凝灰岩が分布する台地




扇 状 地 砂礫質堆積物よりなる奥行きのある海岸平野







■ 地下水位をせきあげ、地下水量を増加させる。
■ 海岸部では、海水の地下水への進入を防ぎ、地下水の塩水化を防止する。
  〈 地下ダムを造る前 〉
  〈 地下ダムができたら 〉


■ 土地の水没がない。地表部は今までどおり使える。
■ 決壊災害がない。ダムが壊れて家屋が流出することもない。
■ 地下水の流動が比較的遅いために長期間安定取水が可能。
■ 地下水のため年中水温が安定している。


 空から見たと言っても実際にダムの形が見えるわけではありません。
地表上は本当にダムがあるかどうか見えません。しかも堤体は既設道路の下にあるため
外観はとてもきれいなのです。
※赤い線で示してある部分に堤体が埋め込まれています


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