かんがいと地下水環境


農業も地下水をよごす!


私たちにとって大切な飲み水である宮古島の地下水は、硝酸性窒素(しょうさんせいちっそ)という物質に留意する必要があります。
 宮古島の場合、地下水に含まれる硝酸性窒素の多くは、もとは農地に施された化学肥料や家畜ふん尿に含まれていたもので、これが雨やかんがい水により地下に流され、地下水を汚しています。   これまで地下水汚染と言えば、汚染物質はテトラクロロエチレン、トリクロロエチレンやヒ素などのように、主に工業に関係するものでした。
ところが、硝酸性窒素のよる地下水汚染は、主に農業地帯で発生しており、その汚染源は化学肥料と畜産ふん尿が主体です。

 

硝酸性窒素濃度の高い水は地下水や湖沼、河川の環境に富栄養化などの悪影響を及ぼします。
  農業は食べ物や衣服の原料をつくるなど、私たちになくてはならないものです。その農業が飲み水や環境を汚さないようにすることが、私たちや私たちの子孫にとって、また、非常に大切です。


宮古島の地下水に含まれる硝酸性窒素濃度は、1960年代には2程度であったのが、現在では7〜8程度に上昇してきています。さらに汚染が進み、10を越えれば、 宮古の地下水は飲めなくなります。
  農業や生活のあり方を、いま見直す必要があります。このような問題も含め、かんがいの正しい方法を身につけ考える必要があるでしょう。



☆水と肥料を無駄にせず地下水を守ろう!☆
 過剰なかんがいは農業経営と自然環境にとってトクにならない!

下の図はかんがい方法によって、作物の収量や肥料、また、地下水への影響はどうなるかを良い例(右側)と、悪い例(左側)に分けて示したものです。
 悪い例は、施肥した後に無駄なかんがいをするタイプです。過剰なかんがい水は、土壌に含まれる肥料成分を地下に流し、地下水を汚しています。一方、土壌の残される肥料分はわずかとなる為、その分を補う為に大量の肥料を施す必要があります。
  良い例は、かんがい指針に従って、適切な時期に適切な量のかんがいを行うタイプです。適切なかんがいは作物による肥料成分の吸収・利用を高め、肥料を節約できるばかりか、地下水に流れ込む肥料分を少なくし、地下水をほとんど汚しません。

みんなで守ろう!5つのことがら

@施肥した後に過剰なかんがいをしない!
  水をかけすぎると、せっかくの肥料が地下に流されてしまいます。
 
A作物の生育・要求に応じた施肥をしよう!
  作物が一番成長する時期が、もっとも肥料を必要とする時期です。
 
B化学肥料はゆっくりを溶け出す肥料を使おう!
  緩効性肥料を使えばムダが少なくなります。
 
C畑に有機物を増やそう!
  堆肥や牛糞など有機物を畑に入れて、土壌の保肥力・保水力を高めよう
 
D防風林などの樹木を植えよう!
  防風林などの樹木は、風を防ぐほか、畑から流れ出る余分な養分を吸収してくれます。


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